借家の人が町内会に入らないといろいろウルサイ。
20-30戸規模のマンションだと、それで一つの隣組を作って、地元町内会に加入したりするのだけれど、やっぱり単身者や転勤族は入らない人も多い。地元民でも、「親元で入ってるから」と言って自分は入ってない人もけっこういる。
で、うちら家主が
「そりゃあ入る入らないは自由なんですけどね。街灯も町会の費用でつけてるわけですし、道や水路の整備で行政への働きかけもウンヌンカンヌン」
と、ひとしきり説教をくらうこともある。
地縁団体の互助組織だから、御説ごもっともなのだが、強制できる筋合いのものでもない。
借家の町会加入というのは、よそ者も加入さえすれば同じように受け入れてくれる町会もあれば、お金だけ取って村八分状態にされる(だって町会からの会計報告も活動の報告もなんにも来ないし、町内会館も使わせてもらえない)町会もある。
マンション住民は町内会館の建設費用を出してないから、とか水路の掃除や補修みたいな村普請に駆り出したりしてない、とか町会側には町会側の言い分もあるのはわかるし、確かにそれも一理ある。
でもまぁ、共通して言えるのは、どんな活動してて、会費がどれだけで、会館の使い方の規定はこうで、どんな行事があって、会計報告はコレコレこうで、といったある意味当たり前な広報活動が、かなりおざなりな町会が多い、ということ。
ムラが知った人間だけでできてた時分は、たぶん寄り合いで口頭で報告するだけで十分だったんだと思う。その感覚で今もいるところが多い。
もちろん中にはNPO等の法人格を取得して、きっちりした運営をしてるところもあるけどね。
そんなこんなでアパマンと町内会ってのは、あまり相性がいいとはいえないのだけれども、マンション住民の定着率が高いファミリー物件とかで、中にはうまく行ってるところもある。
マンション共用部の清掃やら、季節の行事やら、いろいろやってくれてありがたい。が、マンション管理へのクレームも多いし、ヌシみたいな人もいるから、これはこれで家主にとってはけっこうウルサイ。
でも。やはりそういう物件は、非常に雰囲気がいい。新しい古い、きれい汚いの問題じゃない。本当に雰囲気がいい。
町内会をウルサク感じるのは家主だけじゃなくて、アパマンに入居する人にも多いとも思う。実際、私も面倒に感じることも多いし、そう言って加入を断る人も多い。
けれども、ファミリー向け物件に雰囲気のよさを感じたら、それはコミュニティに寄る部分もとても大きいから、そういう目でも町会をみてみてほしい。
んで町会側は
「当たり前だ」「そういうもんだ」
ですませずに、疑問には明るく誠意を込めてこたえてあげてほしい。地元の常識はどこでもだれでも知ってるわけじゃないから、知らないことを責めないで(けっこう切実)。