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賃貸住宅と外国人

――今回は少し趣向を変えまして、インタビュー形式でお送りしたいと思います。お集まりいただいた大家さん、本日は匿名でございますので、忌憚のない本音をお聞かせ下さい。ご所有の賃貸住宅に外国の方が入居を希望されたとき、どう対応されてますか?

I原:うちは都心で、小規模ながらもデザイナーズマンションを経営しております。近所にインターナショナルスクールもあり、入居者の多くが外国の方ですね。多くは日本駐在のビジネスマンです。もともとこの物件を建てるときに、立地上の条件から外国人向け物件という提案を受けまして、それにそった経営が続いています。

O塚:同じく都心ですが、下町です。在日の方が比較的多い地域でもあります。国籍でどうこう、ということはありませんね。定住しておられて、外国人登録をしておられましたら、あとは日本人と同じです。収入と家賃の釣合いで審査をします。定住者は日本の常識にも通じておられるので、その点は安心です。ただ、労働ビザなどで入国されている出稼ぎの方は少し考えますね。お会いしてみないとわからない点がどうしても多くなりますので、面接させていただいて決めることにしています。ただ、私も賃貸住宅経営に専念しているわけではありませんので、面接の時間が取れないときは申し訳ないがお断りさせていただいてます。

S田:学生街です。外国の方、といえば留学生です。学生証で身分確認も比較的容易ですし、困ったことは特にありません。ただ、本国が遠いので何かあった時のために保証人は日本人になってもらってます。入居者にとってはこの、「日本人の保証人」というのが結構大変なようです。

N木:郊外です。主な入居者は近所の工業団地の職員さんです。O塚さんの話しにありました、出稼ぎやその他の形で日本にきておられる外国人の方もけっこういらっしゃいますね。私も積極的に受け入れてたんですが、今ちょっとストップしてます。

――N木さん、それは何故ですか?

N木:不動産屋さんに「外国人が多い」と悪評をたてられまして。田舎なのでぎょっとする人が多いんですかね。悪評の意味で使ってましたね。積極的に受け入れ、また管理も力を入れてましたので残念です。I原さんのように外国の方で全室埋まるといいんですが、そうではないのでイメージの低下は痛いです。外国人=イメージ低下というのはナンセンスとわかってはいるのですが、地域社会の意識がまだそんな状態ですので。

――外国人の入居者に関して特に気を使っていることはありますか?

O塚:生活習慣の違いですね。常識の違いといってもいいかもしれません。部屋に人を呼んで騒ぎ、近隣から騒音のクレームがくるのはよくあるパターンです。日本人でもあることですが、ごみの出し方の問題とか。同じことでも外国人がクレームの対象だと、世間の見る目が厳しくなるのは感じています。

N木:私のところも同感です。

S田:ときどき日本語が片言の方がいらしゃって、意思の疎通に苦労することがあります。英語はできる方が多いので、私が英語でしゃべれるようになればいいんでしょうけど、この年になるとなかなかです。結局、留学生仲間が通訳してくれる、ということはよくあります。騒ぐのは……学生さんは日本人でもどこの国の人でも騒ぎますねえ(笑) 学生街のせいかお互い寛容なので、事無きを得てます。

I原:うちは管理を兼ねて私どもも居住してますが、……外国の方は主張がはっきりしてますでしょう、初めはかなりとまどいました。管理規則はともかく、私どもにしたら日常の常識で守っていただきたいことが「WHY?」の連発で。納得していただくのに苦労しました。

N木:お勤め先がきちんとしていて、社宅の管理などをきちんとしているところであれば助かります。困ったことはその会社に相談できますし、よくフォローもしてくれます。逆にいいかげんな勤め先ですと、入居者さんも日本の常識を身につける機会がなく、私達も苦労することが多いです。

S田:私はこういうことは好きなのでやってますが、今皆さんがおっしゃってるようなことを嫌って、「外国人お断り」をしている大家さんは多いですね。

N木:学生と外国人は物件管理に手間がかかる(苦笑)。もちろん確率的な意味でですが。管理にはコストがかかりますから避けるのも無理ない面も確かにあります。私自身は商売は手間隙かけて育てるものと思ってますが。

O塚:その「管理に手間」の中にファミリーも入れてください。世帯あたりの人数が増えると仕事増えます。管理は家事みたいなものですな。

N木:O塚さんもそうですが、大家専業の人って少ないじゃないですか。他に本業を持ってる人が多い。そのあたりにも「外国人お断り」が多い理由がありそうですね。

O塚:まさにその通りだと思います。手間がかからなければ、もうどうでもいい。こんなだから借家経営は不労所得だと言われるんですが。しかし、実際にニーズがあるんですから、N木さんのおっしゃるとおり、手間隙かけてそれを育てていかなければなりませんね。

N木:かく言う私も兼業大家ですが、この不況ですと本業をやめることは怖くてなかなかできません。収入は借家のほうが多いですが、借入金の返済と税金、補修のための積みたてするとほとんど残らないので。手間隙かけるのも口でいうのは簡単なのですが、実行となると私も自信ありません。ただ、経営者として、そういう意識は持っていたいと心がけています。

S田:確かに。私はもうリタイアしたので大家業専念ですが、在職中は家内がかなり苦労していたようです。にぎやかなのが好きでよく面倒みていましたが。

I原:私達は自己管理ですけど、最近サブリース契約をしておられる大家さんも多いですよね。あの場合、入居者に対しての貸主は、建物の所有者じゃなくて業者さんですけど、そういった場合はどう対応されてるんでしょうねえ。

――……うっ、、そこまで調べてませんでした。皆様、今日はどうもありがとうございました……。


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