反貧困

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反貧困—「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)
反貧困—「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)湯浅 誠

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賃貸住宅の保証人事業を「もやい」で行っている湯浅氏の本。
賃貸住宅で古い物件を所有するということは、必然的に「貧困ビジネス」となってゆくわけで、こないだからの流れで読んでいる一冊。
うちの物件に入居するみなさんの所得はおおよそ200-300万縁が主流で、中には100万円台の方、生活保護の方もいてはるので、湯浅氏の提示する課題は非常に身につまされる。
主義主張すべてに賛成できるわけではないけれども、「もやい」の活動は現場で非常に頼りになるには違いないし、このような相談機関が身近にあれば、とも思う。現場からの言葉は、意見に対する賛否とはまた別に、大きなパワーを持っている。
福祉事務所やケアマネとの連携は、私にとっては重要な課題で、地元の部署とはそれなりに連絡をとる方法もわかってきたのだが、遠隔地の物件では数が多いこともあり、ナカナカである。
言うは易く、行うは難いので、湯浅氏の活動、そしてその継続には頭が下がる。


湯浅氏のいう「溜め」の必要性については、まったく賛同。
私はこの「溜め」に、生物の多様性等の生態学や動物社会学の方面から入ったので、「バッファー(緩衝)」とよく表現してきた。
自分は変わり者の自覚があるので、バッファーの維持=ソーシャルスキルの維持でもあったのだ。


ただ、湯浅氏にとては言わずもがなのことだとは思うが、この「溜め」。
必要不可欠なものではあるけれど、一方では重荷と感じるものでもあることはしかと心に留めておかねばならないと思う。
例えていうならば、高山に登るのには食料を担がなければならないのに等しい。
たまたま私はいわゆる「旧家」に育ったが、昔の「家」「ムラ」は湯浅氏のいう「溜め」を生活のために強制的に(苦笑)維持するしくみであって、その意味で再評価されていい。
個人主義を学校教育でかなり刷り込まれたから、そういう考えに至るまでにはかなり葛藤があり、若いころに友人と議論したことを思い出す。




実際、今春に入り、確実に滞納者が増えている。
ソーシャルワーカーらしき人が滞納者宅へ入ってゆくのをみてほっとした。






もう1冊。

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上のと一緒に読んだせいか、すんごく浅い。
文章はわかりやすいけど、週刊誌の切り貼りにしか感じない。。。。。。







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コメント(3)

最近、うちの業界も貧困ビジネスって雰囲気あるから読んでみようかな?

”溜め”については、昔は知らない人が助けてくれたり、教えてくれることがあったように思います。それも溜めが習慣として存在していた証なのだと思います。仕事で台湾に行って学んだのは、親や肉親を大事にする点ですね。あそこは日本の戦前の良き習慣が残っているのか、現地の人達が、貧富にかかわらず自分が出来ることをやることに反省させられた部分があります。私の肉親は、あれこれ集まりが多いのですが、若い頃 面倒だと思っていたことが、実は大事であることに気づきます。 うるさいことを言いながら、若い人間の生活を気遣っているのですね。 菩提寺などに聞くと、最近は付き合いは嫌だから墓も要らないという家庭も増えたようです。もう一点は、派遣会社。 私の会社は中小企業ですので、ほとんど新卒学生は寄り付きません。 中小企業よりは名の通った上場企業の、派遣社員や単純労働を選ぶような社会の方向も存在していたように思います。 そこに会社幹部としての道が開けていれば良いのですが、その辺りは不明ですよね。(ブックオフは例外なのか、象徴なのか?)利息と同じように派遣搾取率の上限を決めるべきと思いますし、変動する労働に対しては、派遣は必要なのだと思いますが、その中でスキルアップが出来る仕組みがあるかは、もっと情報公開が必要なのだと思います。私も昔型中小企業オヤジを自任しつつありますが、社員がスキルアップできて、生活を築ける基盤ではありたいと思います。 その一貫で、保証人になったり社宅を値切っているのであって..(って結局はその言い訳か) 

とめさん。ガス屋さんから「ガスとめます」という連絡もときどき貰います。滞納増えたってうちのガス屋さんも言ってました。外資社員さんも一つのエントリーへ頂戴したコメントへの返信もまとめてここで失礼します。派遣会社にしても中小企業に家族にしても「人」のウェイトが大きいですよね。。私も周りが中小企業ばかり(自分も含めて)なので> 中小企業よりは名の通った上場企業の、派遣社員や単純労働を選ぶような社会の方向も存在していたように思います。 そこに会社幹部としての道が開けていれば良いのですが、その辺りは不明ですよね。>中小企業のオヤジは、”面倒見”という基準と自負を持ち、薄給だが生活の安定と、将来の独立も目標としていたはずですとても同感です。広い意味で腕に職をつけて一人前に育てることが相互扶助になっていたような。

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このブログ記事について

このページは、が2009年4月 8日 16:28に書いたブログ記事です。

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