下水道なんていらないという人

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さて、受益者申告書への署名を断った借地権者。
その理由は

「下水道が来てもなんにも益がない。受益者とは思えない」

だった。

排水処理は浄化槽入れて、メンテナンスもちゃんとしている。汚れた水を放流してるわけじゃない。
土地の資産価値が上がると言ったって、借地じゃまったく意味がない。
いや自己所有地でも、地主さんとこだって、代々ずっと住んできたしこれからも住むでしょ。
資産価値上がる云々は「売る」時に(ま、借りる時もだけど)初めて意味を持つもので、淡々と住んでいる分には全然意味がない。
実際、下水が来てるか来てないかで土地の値段が変ってる実感もない。
負担金はかかるは、まともに動いてる浄化槽を廃して下水につなげと言われるは、下水道料金はかかるは。益どころか損ばかりだ。

と、言うのが彼の主張。


まずいことに、うっかり私も共感してしまった。


特別会計による特別事業により、明らかな利益を得る者には、受益者負担金を賦課できる、というのが下水道の受益者負担制度。
素朴な疑問なのだが、なぜ上水道と同じく、加入金ではいけないのか。
加入=下水道を主体的に使用する
で、受益者であることもはっきりするし、実感も得やすい、納得もしやすいと思うのだけれど。
そして市がつけてくれる桝も、加入時でええやん。
下水に当分接続しない駐車場や農地にも桝をつける、なんて無駄なこともしなくてええし。
あ。そうか。これだと工事費賄えないからかな?


確かに昔ながらの肥溜めや、それに毛の生えたような便槽なら、下水による公衆衛生の向上効果は非常に大きいと思う。
けれども、浄化槽を選択することが、何故だめなのか。
いや、便槽だって今のはとても衛生的だ。
感染症の防疫なんかむしろ、下水よりも浄化槽や便槽の方が、素人考えでは封じ込めやすいように思うのだが。


実際、費用対効果の面から(もちろん地域性が大きいのだけれど)、下水道よりも浄化槽の普及を推進するべきだ、という議論もあるぐらいだ。


とはいえ、お上の事業決定には逆らえないのが辛いところである。。。。。


下水道と浄化槽。
投稿前にググってみたら、こんなサイトを見つけました。
また読んでみようっと。

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コメント(4)

興味深いお話を有難うございます。行政が民間に業務や責任をかぶせる似たような事例には、会社の税金、年金の徴収です。外国人だろうが、日本で就労すれば税金のみならず、年金も徴収する必要があり、会社による控除、これが海外に無い習慣ゆえに揉めるのです。 法律論で言えば、給与は全額渡しで、個人による納付を禁じることは難しく、年金に関しては永住の予定も無く日本人で無い外国人に、始めから払えという無理を会社は負っています。この件に関しては、個人的には言い分も文句もあるのですが、とりあえず”あなたの考えは聞いたが政府の要求なので苦情は**に言って下さい”と窓口を紹介します。相手の言い分を聞けば私も同感ですし、特例を認めれば他の社員を説得できないのです。個人的には、外国人への年金負担の不公平さや、説明のできない不透明さ(出国の時に一部返金との建前だが、金額や割合が一切不明)に憤る気持ちは、武水さんが、市の広報に憤る気持ちに近いように思いました。

外国人への年金負担...恥ずかしながら、はじめて知りました。ご教示ありがとうございます。現場でできることは限られてしまいますが、これもまた重たい問題ですね。。。万人が納得できる制度を作るのは、もちろん無理難題ですが、せめて筋だけでも通るようなものにしたいものです。

連投お許しを、ゆくりなく民法を見ていたら質問がわきました。下水道の居住者負担は”有益費”にはならないのでしょうか?もし、有益費ならば民法608条2項の定めにより退去時は賃貸人に請求できることになります。お話をみる限りは微妙なのですが、払ったあげくに退去時に訴訟というのもありかと、ちょっと気になりました。

ご指摘のとおり、理論上はありだと思います。現実にやった人の話は聞いたことがありませんが。。。。。市の話によると、地主が負担する代わりに地代を上げるパターンも少数派ながらあるそうです。市からもらった資料にはる受益者負担関係の行政裁判例では、下水の敷設されると「土地の値打ちがあがる」と言い切ってますが、はたして民々のときにどうなるか……。未だ例を知りません。

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このページは、が2008年7月10日 22:16に書いたブログ記事です。

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