さる業者さんが、お客様を物件にご案内してくれはりました。
たまたま改装中だったんで、どこまで施工するか仕上がりの確認のお電話が。
「いやぁ、武水さんとこの物件って、けっこう仕上がりまちまちですよね!(すごーく明るい声)」
わわわ、……すみません。
わかりにくいですよね。
でも……
「バリエーションに富んでる」
って、表現してほしいな。。。。。
別に手を抜いてるわけじゃないんで。。。。
こないだ、最近引っ越した方の話を聞いた。
新しい住まい探しで、一所懸命見て回ったけど(新婚だしな)、どれも同じような部屋に見える。
だから結局はお値段で決めた、と。
新居を決めていくときにワクワクする物件にめぐりあいたい、という気持ちわかる。
旅行は計画を立ててるときが楽しいというか。
どれも同じ没個性的な部屋だと、もうそこへワクワクのエネルギーを注入する気がなくなるだろう。
エネルギーを入れて貰う、というのは商売でやってる側としては儲けのタネなので、うまく使ってお互いにハッピーになりたいところ。
その雰囲気は住宅展示場や分譲マンションのモデルルームに行くとよくわかる。
一生に何回もない大イベントーー一種のお祭りだもんね。
そこで賃貸でも、ポイントカラーを使って華やぎを出すことが、いわゆるデザイン物件中心に流行っている。
うちとこでも真似をさせて貰ったりもしている。
やっぱり賃貸分譲問わず、物件探しってのは、ハレのものなんだろう。
そうやって流行に迎合しつつも、いつも一点の不安というか不信というか不審を抱くのは、物件探しはハレでも、入居後の日常生活はいうまでもなくケのものだってこと。
住宅の場合、バースデーケーキのように消費されるわけでもなく、店舗のようにハレを演出して消費を誘うものでもなく、日々のケの暮らしを快適に支えるのが主要な役割になる。
そうなると部屋はむしろ没個性的なのがよく、住み手がしつらえをすることによって、日々の暮らしのハレとケを作る方が合理的だ。
もちろん、床の間だとか玄関の一部だとか、常設的にハレの空間を持っている住宅もあるのだけれど、こと賃貸住宅では無駄扱いされることが多い。一見無駄であるところにハレの存在意義があるんだから仕方ない。
実際そういう空間をつくる場合が高級賃貸にはあるけれども、一般的なリーズナブルな賃貸物件の場合、ぱっとめワクワクなハレな部屋を提供しても、果たして住み心地ってどうなんだろう、と疑問に思う。
維持しようとすればくたびれそうだ。結果、日常の中にそのハレの演出は埋没する——だけなら、まぁいいんだけれども、邪魔になったら困る。
さりげなくハレに使えるものが理想なんだけれども、物件内覧時のインパクトは弱いかな、と思ったり。
そんな矛盾がぐるぐると頭の中を回ってます。
だって、分譲や建売みたいに、契約してもらったらそれで終わりじゃないもんな。
でも、こちゃこちゃ考えるよりも、住んで気に入ってもらったら、それでいいよね、と。
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