京都と大坂の賃貸慣習の違い (江戸時代後期)

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太田南畝の「所以者何」より口語訳しました。

「京都・大坂の家賃はどれくらいですか? もちろんところにもよるでしょうが、だいたいどんなかんじでしょうか。また一ヶ月のうち、間口あたりどの程度の町費がかかりますか?」
「もともと京都の民家は、前代に徳政があったときに住み着いたものが、そのまま建物を自分の所有にしたのです。それから今まで、民家はそのままの間口で一間、あるいは一間半、三間間口の家が多いです。ですから、町費も銀で一年当たり10匁から20匁までが常にいる費用です。木戸門の普請などに使います。そのほかの臨時の入用は別に徴収します。ですから家賃はだいたい大坂の半分です。 町名主のことをこちらでは年寄といいますが、その給与は一年あたり銀2枚ぐらいで、それより多くはとりません。 それで互いに譲り合い辞退しあいます。 (中略) 京都の家賃は、一ヶ月半坪あたり銀2分から3分です。(建家空地場所平均して) 大坂はごらんのように、長屋建が多いです。町並みの裏は奥行き20間を標準としますので、一区画の南北は40間ぐらい、東西は50間ぐらいです。 大坂の家賃は平均して裏長屋で半坪7分ぐらい、表通りで9分ぐらいです。 京都の借家はだいたい家に建具が付いています。天窓の張替えや井戸のつるべ縄も家主が付けます。大坂は建てた家のそのままで、中の造作は借家人が自分で行います」

江戸から明治の借家(裏長屋)風俗は落語の中によく出てきます。上方落語「らくだ」「粗忽長屋」にあるように、登場人物の典型は「賃料を払わない店子」に「渋ちんの大家」(笑)。またボチボチこのあたりも調べます(ひそかに落語好き)。

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このページは、が2008年6月16日 10:58に書いたブログ記事です。

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