孤独死

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入居者さんが亡くなりました。

滞納のある方で、こちらもしょっちゅう訪問しては各種メーターを見て在宅状況をチェックしていました。
ピンポン鳴らしても大概居留守でしたが。


直近の訪問では、数日前訪ねた時と比べて、水道メーター動いてない。
電気はのメーターはエアコン全開かな、という感じに回ってる。

あれ?

とは思いましたが、水道が全体の在宅時間を反映するのに対し、電気メーターは今この瞬間の反映なので、しばらく留守にしてたのかな? と思いました。


彼の債務整理を受任している、という弁護士さんから
「連絡が取れないが、何か聞いてないか」
と電話。

これは……もしや!

と、いうことで、弁護士さんとうちのスタッフとで、一緒に緊急解錠。
呼んでも返事なく、弁護士さんが中に入ったところ、お亡くなりになられていたそうです。

お年を召していましたし、高血圧もあったと聞いてますので、ここしばらくの寒さが堪えたのかもしれません。


事件性のない病死、とうことで、警察の手続きもすぐにすみました。

こういったときに我々家主が悩ましいのは、次の募集です。


……嫌がる人、多いんですよね。
孤独死、と書けばドキっとしますが、言い方を変えれば「畳の上の大往生」です。
看取る人がいないのは、確かにさびしいことですが、子どものいない人生もあり、直前まで元気だったのですから、一人暮らしに不自由はありませんでした。(この方の場合、お金には困ってはりましたが)
なのに募集上「孤独死」を忌まねばならないのが悲しいです。
そりゃ臭いが出るまでになっていれば嫌ですが、すみやかに気付いたものまで忌む必要はないと思うのですが。



生まれるのも死ぬのも自然のことです。
自然死を事故扱いされるのはたまりません。


私の婚家は片田舎の古い家ですから、何人も同じ畳の上で亡くなってます。
実家は端っことはいえ都心部ですから、ほんの60年前、家の下でも、今歩いている道路の上でもとても大勢の人が空襲で焼け死んでます。


空襲で焼け死んだ上で暮らすのと、畳の上で大往生しはった上で暮らすのと。

前者は平気なのに、後者は忌まれる。

私もその気持はわからなくもないのですが。

死や老いをどんどん囲い込んで見えなくしていく世の中ってどーなんでしょうねぇ。

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コメント(5)

時として人生の最後の面倒まで見ることを考えると、大家さんのお仕事は、大変だと思います。個人的には、すぐに気づいて上げられて良かったと思いますし、ご家族も気持ちが落ち着けば感謝してくれるのだと思います。死に対する考え方は、人それぞれですし、民族によっても違いますね。私は、禅門を学んだので、死ねば終わりとの考えで死体も忌まないし(衛生面のみ気にしますが)、訳あり物件でも値段が安いなら歓迎です。とは言え、家族は嫌がるので、最小公倍数が要求になってしまいます。面白いのは中国系で、葬式はド派手なのですが、不動産では墓場は忌みます。見えてもアウト、昔 墓場だった所も嫌います。六本木ミッドタウンに案内した時にも青山墓地が眼下に見えることに驚いておりました。(笑)酒の席で話題にしたのですが、彼らの言い分は日本は火葬にするから死体は無いが、中国は原則 土葬ですから死体が存在するのですね。 ならば墓場がアウトな気持ちは判る気がします。とは言え、日本人は死そのものを忌みます。日本人が、死がそこにあったことを忌むのはもしかすると、灰になってしまうことと直結するから、それとも火葬にするからこそ、中途半端な状態の死体が嫌なのか、などと考えております。

 私も義父の所有するアパートで老人がなくなり、引き取り手がいなくて苦労したのを知っていますので、申し訳ないですが、お年寄りの一人暮らしはお断りしています。 もっとも、今若くてもずうっと住んでいて頂くといずれは『お年寄りの一人暮らし』になってしまうのはわかっているのですが。 死については、私も以前は『死んだら無』と思っていましたが、妻に死なれて以降は“そう考えたくない”と言う意識が強くなりました。 昔(年がバレますが!)、フォーカスと言う雑誌で、犬が死体を咥えている写真が出ていて、藤原新也という写真家の『人間は犬に食われるほど自由だ』と言うようなコメントが付いていてショックを受けたことを、お二人のコメントを拝読させて頂いて思い出しました。 

冬場だったのが不幸中の幸いと言いますか・・うちの物件じゃなくガスのお客様の方ですが、数年前、夏場の孤独死があり、死後、1ヶ月位で発見され既に腐乱していたって事がありました。腐乱臭は半年近く残っており、両隣の入居者も引っ越してしまいました。次の入居は隣が1年後、その部屋は2年半後でした。古い物件なんで、今では殆どの部屋が空いているのですが、その部屋は埋まってるんですよ(苦笑)

外資社員さん中国のお話等、面白く読ませていただきました。火葬・土葬で思い出しましたが、日本もけっこう土葬文化って最近まで残ってましたね。曽祖父のお葬式の古写真が残ってますが、座棺で土葬のような感じでした。私は「死んだら彼岸」みたいなアニミズム的な感覚ですが、墓場も亡くなった後も割りと平気です。学生時代、動物実験とかもやってましたし。ただ、お亡くなりの後始末は、「気に当てられる」というか、こたえますね。加瀬さん連れ合いに先立たれると考えが変わるというお話は、幾人かから聞いたことがあります。それだけ、大きな存在なのでしょうね。>犬に食われるほど自由知らないのでググりました。http://www.fujiwarashinya.com/profile4.htmlこれですね。そういえば、私の実家は病院だったので、入院患者さんが危篤になったり、亡くなったりはよくありました。死はこたえるものだけど日常だという感覚があるのはそのせいかもしれません。とめさん加瀬さんのお話といい、この業界、一定の確率でこういうケースには出会いますよね。うちのスタッフも経験談として「冬だったんだけど、コタツに入ってたんで。。。。。」と言っていました。

 武水 様 そうです!わざわざ調べて頂きありがたいです。 この人の『メメントモリ』と言う本と、見川鯛山と言う方の山医者の話は私がよく読み返す本で、死について、というより人間について考えさせてくれます。 武水様同様、私も週刊ダイヤモンドは必ず読んでいますが、この手の本で時々思索しないと気が変になります。三菱東京なんて小さく感じられます。ほんとはこっちの方が実生活に直結なんですが。

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このブログ記事について

このページは、が2008年2月13日 22:14に書いたブログ記事です。

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