大正生まれ、この業界の大先輩にお会いする機会があったので、いつごろから敷引があるのか聞いてみました。
本業はほかにお持ちの方でございます。
「古いのは、そもそも敷金がドウなのかさえわからんな〜」
↑このお方の「古い」はソレコソ明治とかうっかりするとソレ以前からの借家契約だったりします(^^;
そら、わからんわ。
「敷引ねぇ。戦後まもなくぐらいじゃないかねぇ。みんなイロイロ遣り方を考えた中で出て来たんやろなぁ」
↑と、いう印象らしいです。
現在の敷引分布(阪神、和歌山、四国・中国・九州の一部。東海も一部でありとの情報も)から考えると、かなり広汎に自然発生したのかな……??? それともどこかでやり始めたのが広がったか。
礼金の発生経緯も同様な推測を読んだことがあります。
どっちも方言の研究みたいに整理すると、分布が同心円になるとわかりやすいのですが、そうでもないしなー。うーーーん。
とりあえず聞いたことを忘れないうちにメモってことで!
退去立会い。
鍵を返してもらって、唖然。
「工事用キー」って書いてある (≧◇≦)エーーー!
この方が借りてくれはったのは、ちょうど義父が事故で亡くなった頃。
混乱のため、仮渡ししたものが、互いにそのまま放置したと思われます。
工事用キーは、工事期間中の仮の鍵です。
本鍵を一度でもさすと、使えなくなります。
なぜか本鍵をさした形跡があり、ツーロックのうち一つは返してもらった鍵が使えない。
でも本鍵は義父があの世に持っていってしまったようで、われわれは見たことがないのですが……。
言ってくれたら、シリンダー交換をこちらでしたパターンですが、借主さんも退去時まで気づかなかったor気にしなかったんだろーか。
あー、びっくりした。
「風呂場の電気がつかないんです」
と、いう電話がかかってきた。
「電球替えてもつかないですか?」
聞くと一瞬の沈黙。
「替えて付かなかったら、器具の故障と思うんで、そしたらもっぺん電話くれはります?」
居室内の電球や電池の交換は借主さんのご負担です。いちいちそんなんでお互いアポ取るのも大変やし。
「……あの……。替え方わかりません……」
別になんのことはない。
単にセードを回して取るだけなんですが。
電話で説明してもよくわからないらしい。
「……わかりました。行きます……」
晩ゴハン作ってたんだけど、義母にバトンタッチ。
見といてもらって、次からは自分でやってくださいね、と。
「費用お支払いします」
という言葉が、なんだかとても嬉しかったので、サービスにしました。
すごくかわいい女の子やったし(^^)! (ちなみに学生マンション)
「この電球ってそこらで売ってますか?」
「電気屋さんでもコンビニでも売ってますよー」
あぁ、なんて初々しいんだ!!!
お問合せの電話がかかってきました。
「——オーナーさん、あの物件いつからいけますかね?
——即入ですので、いつでもいいですよー。
「えらい気にいってくれはったお客さんがいらっしゃいまして。今日からいけますか?」
——今日????
「はい。今日です」
——いや。部屋そのものはOKですけど。今、夕方ですよ?(銀行しまってます >_<)
「そうですねー」
——今から申込書頂戴して、審査して、それでOKだとして、保証人さんの意思確認もこっちでして、決済金を今日いただけるんですか????
「じゃ、明日ならOKですかねー?」
——…………そりゃ、手続き上の問題だけなんで、全部ソレができるなら、かまわないですけど……。
「わかりました! じゃ、お客さんにそうお伝えします!」
——はぁ、それでは申込書お待ちします。……どーぞよろしく……。
あまりのせわしなさに、ありがたさを通り越して、あきれてしまいました……。
そして申込書は来なかった。
やっぱりこういうオチか。
だいたい、やたら急がされるのはロクでもないことが多いからなー。
物件にお住まいの人から、駐車場に無断駐車の連絡。曰く、
「工事の人の車両らしきものが数台とまってるんですけど、何か聞いてはりますかー?」
と。
見に行くと、お向かいの家でお葬式の準備してました。
で、準備のための軽トラが数台置いてあったです。
と、いうわけで結論。
「どうぞお使いください。フロントガラスのところに連絡先とかだけ置いといてくださいね」
こういうときはお互いさまであります。
ただ、確かに見ればわかる。どの家の用事で駐車してるのか見ればわかるんですが。
地の人なら、そのお家に
「すんません、車出したいんで」
と言いにもいけるし、弔問もできますが、ヨソから来た人は、なかなかそうはいかないんで。
やっぱ、こういうときはフロントガラスのトコに一枚、
「何の用事で、移動してほしいときはどこに連絡すればいいか」
書いた紙を置いといてほしいのです。
そうすれば
「あぁ、言っていいんやな」
と気楽になれます。気楽になれれば、余分に互いの気持ちを逆なでしなくてすみますし。
ご遺族の方々、お願いすると快く了承してくださいました。
はい。ホントお互いさまです。
気持ちのバリアフリーって大事。
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