連帯保証人の話

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賃貸契約には連帯保証人が多くの場合必要です。
連帯保証人の役割は何かと申しますと、ぶっちゃけ「賃借人の不始末の後始末」でございます。

代表的なものが、家賃を滞納すると連帯保証人のとこへ請求が行くというものです。
実は、単なる「保証人」と「連帯保証人」というのは違いまして、「保証人」には「まず本人に請求してくれっ!!!」と叫ぶことが許されております。しかし「連帯保証人」は請求されたらすぐに払う義務が生じてしまう。けっこう厳しいモノがございます。

そんな重い義務を負うものだけに、借主さんが部屋を借りようにも「連帯保証人のなり手がない!」という悩みも古くからありまして、それをタネにした商売もまた古くから。一昔前はよくバス停のベンチなんかに、金融関係のカンバンと並んで保証人紹介や保証人代行のカンバンがかかっておりました。
昨今は保証会社やクレジットカードによる保証が大分認知度を上げて参りまして、連帯保証人不要で入れる物件も少しずつ増えています。

われわれ貸主にしてみましたら、保証会社やカード会社の方が、6ヶ月という制限はあるものの、金銭的保証に関しては通常の連帯保証人さんよりはよほど頼りになります。もっとも、宅建業者または管理会社をかませないと、カードや保証会社は使えない場合が多いですけど。
……だって、多いんですよ。滞納が起こったら連絡すると、「もう保証人はやめたから」とか言う人(連絡受けてないってば! こっちはOKしてないってば!)。更新時には特に多く、「今度の更新でやめた」とかよく言われます。法定更新の説明をしてご理解いただいてますが、「わかった」とは言っても払う気はないみたい。
滞納の連絡と請求書を郵送して電話したら「届いてない」と言った方もありました。でも半年間毎月出して1通も戻ってきてないので、そんなはずはありません。
請求して払ってくれる人ってほとんどないです(泣)。……あ、学生の場合は親が保証人で払ってくれますけど(うちのあたりは未成年でも親の承諾付本人契約が習慣)。

それでもなぜ、保証人さんを欲しがるか。
やっぱり頼りになるからです。……矛盾してるでしょ?
払ってはくれませんが、それ以外の件ではけっこう頼りになるんです。夜逃げ後の後始末、本人が連絡不能になったときの対応先などで。
事件帖でご紹介した孤独死事件も、保証人さんが身内だったので連絡先がすぐわかり、対応が早く済みました。連帯保証人になっていなければ、身内の方を探すのも弁護士に依頼しなければなりませんので。
ある滞納事件でははるばる新幹線でやってきて、本人さんとひざ詰め談判の末、滞納解消に尽力してくださった保証人さんもいらっしゃいます。
ただ、この「頼りになる」というのは借主さんの身内か否かでかなり質の差がでます。親兄弟の有難さをしみじみと感じるものでございます。
こうなってくると、すでに金銭債務の連帯保証、というよりは身元保証の世界だなぁ、とときどき思います。

……親兄弟にも愛想つかされてる人もときどきいますけど……。

ところで、うちでも古い契約では今でも残っていますが、「身内」にこだわるあまり、同居の家族を連帯保証人にしている場合があります。……保証人の意味ないじゃん!
また年数がたち、どう考えてもこの方(保証人)は100歳を超えているのでは……、というケースもありました。今では更新手続のとき、確認を兼ねて印鑑証明を出してもらってますが、自動更新の物件ではお伺いする機会がなく、どうしたものかと(苦笑)。
あと、ときどきあるのが、勤務先の社長や上役。これはまぁ……。微妙なラインで、しっかりした会社なら構わないんですが、そうでなければできるだけお断りしたいケースです。だって、通常本人のお給料の額は、会社の業績にもリンクしているわけで。特に小企業はその傾向が強いんで、あんまり金銭的な意味の保証にならないんですよね……。しかも特定業種にそういうお申込は集中するので、警戒対象です。

法人契約の場合の連帯保証人は、大きく分けて3パターン。
一つは連帯保証人ナシ。これは大企業に多いです。
二つ目は代表取締役。三つ目は入居者(従業員)。入居者の入れ替わりを認める場合は代表取締役、そうでない場合は入居者、というのがうちらのあたりの慣習ですが、これも会社により地方により違うみたいです。これも限りなく個人企業に近い法人の場合は、もう一人保証人さんをたててもらいます。

こうして書いてると、それこそ個人商売の家主ですが、けっこうエラそうな設定をしております(苦笑)。
ちなみに連帯保証人さんの条件は、家主が出すことも多いですが、管理会社が設定することもあります。特に家主が審査を任せている場合は、完全に管理会社の判断になります。なにかあったときに初期交渉に立つのは管理会社ですから。

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このページは、が2006年4月 5日 10:13に書いたブログ記事です。

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