騒動の原因

| コメント(0) | トラックバック(0)

保険の約款、鉄道やバスの約款、旅館の宿泊約款、ツアーの約款、クレジットカードの約款などなど。
読む人どれだけいます? 説明受けた人、どれだけいます?
保険の営業の人が設計書持ってきたから、
「検討するから約款見せて」
と頼むと、
「申込の後でないと渡せないんです」
と言われてしまった。……順番が違うんじゃあ。
そりゃ保険も申込の後、保険会社のOKが出て初めて契約だけど。申込書の他に契約書書くなんて作業はしたことない。約款をポンと渡されておしまい。


キセルは3倍の運賃払わないといけないが、実質の損害は運賃分だけだ。
でも「キセル3倍」は暴利だ、消費者契約法違反だなんていう人はいない。
なんとなくみんな「キセルは3倍」と知っているが、説明を受けたことのある人はどれだけいるか?

不動産は賃貸にせよ、売買にせよ、殆どの場合、重要事項説明があるわけで。
契約書にデフォルトで書いてあって、説明があっても、本人が聞いてなかったり、理解してなければ限定解釈、というのが判例。(もちろん本人の主観だけを材料として審理されるわけではない)
「敷金は返らない」というかつての慣習は、説明を受けてない人も多かったのは事実だと思うが、キセル程度には流布していた。

同時期に問題化した大学の入学金や授業料だって、納得して払っている人が多かった。「高いなぁ」というグチはもちろん出るが、浪人したときの費用とてんびんにかけて払う人がほとんどと思う――すなわち十分検討したはずだ。
損害賠償は実費分、というのが法廷での原則とは知っているが、じゃあキセルはどうなる。
大学側が単に「返金しません」と書くんじゃなく「違約金を○○円」と書き、金額的にもう少し低ければ、授業料としてあずかった分から差し引き清算していたら、ここまでの騒ぎにならなかったのでは、と思う。

極論すれば、騒動になるか否かは「金額の大きさ」によるんじゃなかろーか。
敷金問題だって、理詰めで「一銭たりとも」という人もいるが、理屈でなく「自分的に○○円までならOK」という人も多いのだ。

金額が大きければ、センシティブになるのは当然。
でもその繊細さは契約時に発揮して、後出しはやめましょう、お互いに。


重要事項説明は説明すべき項目が決まっているが、敷金清算とそれに関わる項目は、説明すべき項目に入ってない。最近は「その他の重要な項目」か「賃料以外に必要な費用」に記載することが多いと思うが。
昔はだれも重要だと思ってなかったんだなぁ。敷金清算。
条例やガイドラインでこそこそするよりも、業法を改定して、「説明すべき項目」に入れたほうがいいのでは。


そういや、16/3/16の京都地裁判決は、消費者契約法初適用で注目を集めたが、
集団訴訟団体が「消費者契約法上、ガイドライン上問題だ」と言っている定額清算を積極的に肯定していることはあまり知られていないかも。

↑について、「お部屋探し達人」さんのブログに詳細なコメントがあったのでトラックバックをつけました。(17/1/3追記)
あ、しまった。記事にリンクしないとこの場合意味ないや。と、いうわけでリンク

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.o-yasan.jp/mt/mt-tb.cgi/365

コメントする

管理人

ヨメに来たら賃貸住宅のお世話がくっついてきた! 大家の立場で賃貸裏話を発信中!

Photo

  • 2011 04 30_0016.JPG
  • xy3qi.jpg
  • 80tqm.jpg
  • 67806296.jpg
  • ua1wv.jpg
  • driwf.jpg
  • 2010 10 10_9697.jpg
  • _S8O0642.jpg
  • 2010 10 10_9694.jpg
  • _S8O0096.jpg

このブログ記事について

このページは、が2004年10月 1日 23:33に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「敷金問題〜サイレント・マジョリティ」です。

次のブログ記事は「成実のお題と質問」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。